2009年10月27日火曜日

斎田記念館




26日、斎田記念館に出かけました。

 斎田記念館は世田谷代田から梅が丘に至る環状7号線沿いにあります。この地域は昔、代田村といって武蔵野の色濃く残る純農村地帯でした。もともと梅林で、宅地化が進む昭和三十年代頃まで残っていたそうです。ここに斎田家があり幕末に焼失したものが昭和初期に復元され、近代の数寄屋造りとして建築学的にも貴重な資料として世田谷区の文化財に指定されています。

齋田家 

 木曽義仲の老臣・清和源氏中原兼遠を遠祖と伝えられています。のち代田村に私塾発蒙塾を開くと、令名を慕い江戸より有為の士の入門する者が多かったということ。また同家からは江戸後期以降学者・文人を輩出しているそうです。

斎田茶

 明治元年(1868)十代の平太郎という人が、代々自家で小規模に生産していた茶の商品価値に着目し、同三年には伊勢四日市から製茶師を招き、本格的に製茶を開始したそうです。齋田茶は、万国博覧会や内国勧業博覧会で入賞するなど品質には定評があり、輸出も盛んに行ったということです。

 改めて感じたのは、庭、建物とも、雨なりの美しさ。人間の手を入れ込めた、きめの細かさのせいなのでしょうか。


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