2010年1月12日火曜日

伊藤明彦さんによる作品・被爆の実相


被爆者の取材を敢行していらっしゃった伊藤明彦さんの活動「被爆者の証言」取材を、ウェブサイト『被爆者の声』で聞きました。実際に体験した方が、記憶の情景をたどって声にすることは如何な思いだったのでしょうか。伊藤さんの聞く力があってのことに違いありません。

以下、CDの伊藤さんの序文より抜粋:
すべての核兵器保有国は他国からの核攻撃を「抑止」することを、保有の口実にしています。しかし本当の「抑止力」は、ヒロシマ・ナガサキの被爆の実相を、私たちがより克明に、より具体的に知り、核兵器不再使用、核兵器廃絶の意志を固め、広げることの中にこそある。そう信じてこの作品を作りました。  

伊藤さんのプロフィール:
元NBC長崎放送の記者の伊藤明彦さんは1936年東京生まれ。その後長崎に転居、8歳のとき被爆しました(入市被爆)。早稲田大学を経て長崎放送に勤務。1968年から被爆者の声の取材を始めました。その後、2年後、放送局を退社しましたが、自費で被爆証言取材活動を継続しました。自ら全国の被爆者を訪ね声を録音するという活動。まとめたもの『被爆を語る』を各地の史料館や図書館に寄贈。
また、2006年からビデオ取材を開始、349人を記録しました。そして昨年2009年3月に亡くなられました。

証言取材のカセットテープ版は、ウェブサイトで公開されています。1000人あまりの取材から14人を選んだもの。
http://www.geocities.jp/s20hibaku/index.html

また、2009年から、英語版が発信されています。声は当事者によるものですが、翻訳文が添えられています。

http://www.geocities.jp/s20hibaku/voshn/index.html

0 件のコメント: